
この記事で分かる事
退職代行を同僚が使ったらエライ事になった

以前退職代行を使って辞めた同僚のエピソードです。
退職代行を身近で使われた時、その会社ではどのような反応なのかあまり知られていません。
今回は、自身の会社で同僚が退職代行を使って辞めた時の話を具体的に書いてみます。
使われた側の企業の反応や、その後の対応など参考になる部分があればと思います。
退職代行を使って辞めたのは人間性に問題がない人

2019年の話になります。
季節は初夏も過ぎた、少し暑さで汗ばむ時期だったと思います。
ある日出勤すると、上長同士がなにやら小声で話しているのは分かりました。
何か事業の運営で少し問題があったのかな?ぐらいにしかどの時は感じませんでしたが、その後暫くすると別の上長が来て、何か確認を取っています。
実はノーリーは今の会社に入社してそれほど日がたっていませんでした。
まだまだ自分をフルにさらけ出せないシャイなターンの頃です。
その時は、「自分から首を突っ込まず目の前の業務に集中しよう」と考えていましたが、その後お昼に喫煙所であった上司から、同僚の男性(ここでは仮にAさんとします)が、昨晩退職代行を使って辞めたと言う事実を耳にしました。
そのAさん、自分も何度か話した事もあり、一緒に昼食を食べた事もありました。
学生時代はスポーツに打ち込み、どちらかと言うと正々堂々という言葉が似合う日本男児と言ったイメージでした。
話した印象も明るい人だし、受け答えもしっかりできる。
返ってくる言葉も理路整然としていて、真面目な印象の方だったんです。
好感の持てる人だなーと思っていたんですが、まさかそんな方が退職代行を使って辞めるほど追い詰められていたなんてと思いました。
退職代行の存在は知っていたが

退職代行の存在自体は知ってましたし、以前テレビで取り上げられていたのを見た記憶もあります。
しかし、その実態と言うかそこまで詳しい事は知らなかったんですよ。
どういう手順で依頼したのかとか、いくらぐらい払ったのかとか。
憶測でしか分からない段階でした。
やはり一番の衝撃は、いきなり辞めないだろうなーと思っていた人が退職代行を使ったと言う事実です。
身近な物なんだと言う印象もありましたし、こんな身近で使う人がいるんなら、日本全国でも需要があるんだろうなと感じました。
自分が勤めてる会社は、ブラック企業とは縁の遠い会社です。
残業も軽めでしかないですし、話が通じない上司が蛮行をしてるわけでもない。
パワハラやセクハラに関する話も、とんと耳にした事がありません。
一体Aさんに何があったんだと思いました。
原因は特定の人の叱責?

Aさんは自分とは違う業務に当たっていて、いわゆる事業部がちょっと違う人でした。
事務周りの担当者として、ノーリーの一か月程前に入社した事もしっていました。
しかし、今思い返せば、確かに毎日一回はAさんの部署から叱責の様な声が聞こえていたのを思い出しました。
その当時は、特にそれを気にする事もなく自身の業務にあたっていましたが、ひょっとしてそれが原因か?と。
と思うようになりました。
と言っても、そんなに激しい叱責ではないです。
どこか愛とユーモアも感じれるようなソフトな叱責だと自分は思ってましたが、当の本人には響いていたのかもしれません。
余談ですが、この時の経験を元に退職代行を調べ始め、その結果当サイトを作ったと言う経緯があります。
退職代行からの連絡詳細は後日詳しく聞く事が出来た

自分はたまに喫煙所に行きアイコスを吸います。
吸いニケーションと言う言葉もあるほどですから、喫煙所で得られる情報も多々あります。
後日喫煙所で、ばったりAさんがいた部署と近しい上長さんに会うことが出来ました。
当たり障りのない「最近忙しいですか?」に始まり、お互いのプライベートの話などで盛り上がりました。
その上長さん、実はノーリーより年下なので、随所随所で頼ってくれているのは自分も感じてました。
その縁もあり、割と気兼ねなく話せる方だったので、「そういえばAさん辞めちゃったんですね」と切り出してみました。
社長あてにかかって来るんだ!?と思いました。
確かに、退職の意思を代行してくれうと言うけれど、会社の誰に電話するんだと思ってました。
人事部のお偉いさん?社長?上司?候補はこれぐらいですが、その中で社長に行ったんだと言う点が驚いたのを覚えてます。
具体的な電話の内容はいまだにわかりませんが、搔い摘むと「Aさんは明日から出社しません」的な物だったようです。
退職代行を使われると思った以上にバタバタするみたい

この事件が起きたのは、時間にしたら夜の19時ごろだったようです。
その日は自分も定時で退社してましたから、その場には居合わせませんでしたし、デスクに残っていた人員も数える程度だったようです。
たまたま社長もまだオフィスに残っていて、そこに電話があったわけですね。
内容はざっくり先ほど書きましたが、その後どうなったかと言うと、まず社長がAさんが所属する部署まで慌ててきたようです。
そこで「今こんな感じの電話があったんだけど」と話をしたようですが、Aさんが在籍してた部署のトップも寝耳に水と言った印象だったようです。
ちなみにですが、先ほどAさんを叱責したと言う上司は別の方です。
仮にその部署のトップを課長としたら、叱責をしていたのは係長だと思ってください。
話を戻します。その後バタバタしたらしく、ノーリーが在籍する部署の係長と課長にも社長から電話で連絡があったようです。
二人とも社外でその情報を聞いた様で、冒頭で書いた自分があくる日出社したら小声で話していたのはその件だったんですね。
ここから分かる事は、既に帰社した上長も巻き込んでバタバタしたと言う事実です。
結果としてどうなったか?Aさんは果たして

その後の顛末としてどうなったか。
結論から言うと、Aさんはそれっきり会社には来ませんでした。
特に、会社貸与の物もなかったようで、憶測ですが後日人事部から離職票などが送られて終わったんだと思います。
自分の部署のトップの方は、「代行を使わないと辞めるって言えない状況だったのかなー」と言っていたのを覚えています。
この辺の心情は本人しかわかりえないと思いますが、やはりそれほど追い込まれていたと言う事なんでしょう。
叱責していた係長は数日しょんぼりしていた印象でした。
これも後から聞いた話ですが、確かにその叱責の仕方などを元々問題視する人はいたようですね。
もうちょっと柔らかくとか、もっとソフトに。と注意的な物は元々あったようです。
つまり、パワハラまではいかなくとも常習犯に限りなく近しい存在ではあったわけですね。
今ではその叱責した係長も、明るく働いてるように見受けられます。
この一件が尾を引いてるのか、周りの部下を叱責する頻度も減った気はします。
退職代行で辞める時は会社の対応で違ってくる
ここからはまた憶測ですが、退職代行から電話がかかってきた時点で、社長が首を縦に振らなければAさんの退職は先延ばしになってたんだと思います。
弁護士事務所が運営している退職代行で、それを冒頭に話したうえでなら分かりますが、いわゆる一般的な業者だった可能性の方が高い気がします。
特に未払いの残業代もなかったようですし、入ってまだ日が浅かったので有給休暇もなかったはずです。
となると、本来即日退職は難しい状況下ではあったはずなので、それでもAさんがその日から出社せずに辞めれたと言う事は、社長が退職を認めたと言うことでしょう。
社内では特にAさんを悪く言う人はいませんでしたね。
皆話を聞いた時点では一様に驚いたリアクションはしてましたが。
「そっかー、残念」と言う感じでした。
上長陣が本音でどう思ってるかまでは分かりませんが、とりあえずAさんはサクッと辞めれたのは確かです。
それも特に後腐れなく。
会社としては数日間バタバタしてた印象
はたから見てたら心身を病むほど追い込まれている様には見えませんでしたが、退職代行を使うと言う事は自分の上司にもいいづらい気持ちがあったんでしょう。
この事件が起きたのは、もう半年ほども前の事なので、今はAさんも別の会社で活躍してたらいいなーと思います。
余談ですが、その当時Aさんが行っていた業務は、すべて叱責した上司が巻き取ったようです。
自分の周りで退職代行を使われたのはこれが初めてですが、結論として使われた会社は思った以上に数日バタバタすると言う事です。
人財マネジメントの難しさを感じた瞬間でもありましたね。