

- 果たして試用期間中に退職を切り出していいものか?
- 退職の手順は?
- 転職に響く?
こういった悩みを、抱えているのではないですか?
試用期間中の退職は、この記事内で細かく説明しますので、上記のような悩みを解決していきます。
☑ 退職は可能?
☑ 転職に響く?
☑ 退職理由はなんていう?
このあたりをメインに解説していきますので、辞めたいと悩んでいる方は前向きに退職を検討してみましょう。
この記事で分かる事
試用期間中に退職は可能か?

まず、「試用期間中に退職してもいいの?」という疑問に関しての答えは、
となります。
試用期間中でも退職は可能です
試用期間中でも辞めようと感じたら、退職に向けて動いても問題ありません。
ただし、試用期間のタイミングだからこそ、きちんと退職の手順を踏んで、円満に退職するよう努めるべきです。
バックレなどの辞め方はおすすめできません。
と考える方も多いですが、正社員と同じく、きちんと退職しましょう。
試用期間中に退職を切り出すタイミングは?
最低でも最終出社日の2週間前には報告したいところです。
試用期間だと有給休暇は無いと思いますので、最終出社日=退職日となることが多いです。
この二週間は、一応法律で定められた期間となります。
[民法第627条1項]
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。引用元:wikibooks
試用期間中でも体調異常は早めの退職

試用期間中の退職でも、下記のような場合は即日動き出すことをおすすめします。
ストレス過多の職場は要注意
試用期間にも関わらず、ストレスで潰れそうな職場は退職しましょう。
慣れない職場で、神経を使うことは多いですが、体調を壊す前のタイミングで退職するべきです。
必要以上に我慢しないこと
ついつい我慢して働く方も多いですが、限界を超えて我慢をするのはおすすめできません。
自身の精神状態、体調を見つつ無理はしないようにするべきです。
試用期間について詳しく知っておこう

そもそも試用期間とは、どのような定義のものでしょうか。
試用期間とは一体何か?
どこの会社でも概ね3カ月の試用期間を設けています。
この期間は、会社にとって
- 仕事の適性はあるか
- 人間性に問題はないか
- 成長性はあるか
などの点を判断するものです。
従業員にとっては、
- 業務内容に問題がないか
- 社風に問題が無いか
- 勤続状況に問題が無いか
これらを判断する期間となります。
つまり、双方にとってのお試し期間ということです。
試用期間中に解雇される事はある?
試用期間といえども、そうそう解雇はされません。
これは、採用の時点で企業がしっかりと責任を負うからです。
しかし、下記のような事象があれば、解雇される可能性はあります。
☑ 度が過ぎる素行不良
☑ 反社会勢力とのつながり
☑ 経歴に嘘がある
☑ その他公序良俗に反する人間性
普通に働いている分には、まず解雇は無いと言えるでしょう。
試用期間中の福利厚生や給料はチェック
試用期間中に、業務以外で気にしたほうがいい点は、福利厚生です。
- 採用前に聞いていたものと相違が無いか
- 正式採用後の待遇が劣化しないか
その他試用期間後に給与額が変動する場合は、先に確認しておくべきです。
問題があれば、試用期間中に対処するほうが良しとなります。
試用期間中に納得させる退職理由6選

事例として試用期間中に用いられる退職理由を挙げてみます。
会社側を納得させやすいものでもあります。
☑ 仕事量についていけない
☑ 過度な残業時間
☑ 未払いの給与
☑ 社内いじめやモラハラ・パワハラ問題
☑ 社風が想定と大きく違った
☑ 業務内容が想定と大きく違った
仕事についていけない
担当する仕事量が多く、疲弊する場合は試用期間後も大変な思いをします。
明らかに仕事量が自分には合っていないと感じた場合、退職を考えて見ましょう。
過度な残業時間
仕事量にも紐づいて、残業時間が多い場合は、それを理由に退職することもできます。
正式採用後にもっと残業が増える可能性が高いからですね。
ブラック企業かどうか、見極める事も大事です。
未払いの給与や残業代
あまりないとは思いますが、本来支払われるはずの給与が未払いだと、即日辞めた方がいいでしょう。
その会社に先はありません。
理由をつけて残業代を払わない場合も一緒です。
社内いじめやモラハラ・パワハラ問題
人間関係の問題はどこの会社にもありますが、社内いじめやモラハラ、パワハラが横行している会社は退職しましょう。
試用期間中でも、これらの事象が目につく会社は危険です。
セクハラも同じで、社員の倫理観に欠ける会社と言うことになります。
社風が想定と大きく違った
いざ入社してみると、採用時に聞いていた雰囲気と大きく違う場合があります。
- 風通しが良い
- コミュニケーションを大事にする
- 主体性を尊重します
と謳っているのに、上長が完全に体育会系だったりとか、ワンマンで締め付けがひどい場合などです。
聞いてた話と違う!と切り出すべきです。
業務内容が想定と大きく違った
聞いていた話と、実際の業務内容が大幅に違う場合も要注意ですね。
特に、実は法に触れるような事業内容を、展開していたという場合は、退職者も多いです。
以前僕も体験したことがありますが、法に触れる、もしくはギリギリの事業に関わっていると、良心の呵責がものすごいです。
はっきりと退職理由として伝えましょう。辞めさせてもらえ場合は、退職代行の利用も検討するべきです。
試用期間中の退職の手順は?

試用期間中の退職の手順は、
- 自主退職
- 合意退職
このどちらに該当するかで、多少手順が変わってきます。
自主退職の場合
自主退職は、いわゆる普通の退職です。
従業員側の退職の意思を持って、会社を辞める物です。
退職届を記入して、上長に提出しましょう。
合意退職の場合
先に退職の意思を伝え、退職届を提出するまでの流れは一緒です。
もし企業側が、退職を考え直すようにと打診してきた場合、それは退職が受理されていないことになります。
あくまで、双方の合意を経て退職する物となり、自主退職と比較すると時間がかかる事もあります。
まずは上司に報告を
いずれにしろ、試用期間中に退職をしたい場合は、まず上司に報告しましょう。
このタイミングで、引き留めにあう事ももちろんあります。
理由をはっきりと告げて退職を切り出しましょう。
退職届を用意しましょう
退職届は、退職願いとは違い会社に受理された時点で、辞める事が確定します。
民法の627条を例に出すと、退職の通達は口頭でも良いとなりますが、形式も含め厳格さを出すために、退職届を書く方がおすすめです。
参考サイト:退職願と退職届の違いは?書き方と退職の作法について
試用期間中の退職は転職に影響ある?

試用期間中の退職は、転職の際に心象が悪くなる?と、疑問に思うでしょう。
基本的に、そこまで影響はありません。
試用期間中の退職も履歴書には載せよう
試用期間中の退職となると、その企業での勤続期間は短い物になりますが、入社日・退社日は正直に履歴書に書きましょう。
これは、次の会社で万が一経歴詐称の疑いをかけられないためです。
面接時に突っ込まれる可能性はありますが、まっとうな退職理由であれば、採用に響く事もないです。
試用期間中の退職が転職に響く理由
面接官の心象では、
「この人はあまり忍耐が無いのかな」
と思われる可能性はあります。
試用期間中の退職理由が、下記のようなものであれば多少軽減はできます。
☑ 残業が多すぎて退職
☑ 業務内容が聞いてたはなしと違った
☑ 給与などの未払い
逆に、下記の様な理由を述べてしまうと不利になることも。
☑ 人間関係でうまくやれなかった
☑ 社風が合わなかった
☑ 業務がつまらなかった
転職に不利にならないように、うまく伝えるようにしましょう。
嘘も方便です。時には言い回しを変えることも必要になります。
参考記事:新卒で会社を辞めたいと感じた時の対処法!退職を推奨する意味
退職は誰でも言いづらいもの

試用期間中の退職は切り出しづらいものですが、それは誰でも一緒です。
なんなら、正式採用された後でも切り出しづらいものです。
試用期間中の退職は悪いことではない
大事なことは、試用期間中の退職だからと罪悪感を感じないことです。
まっとうな理由があれば、退職は悪い事ではありません。
むしろ、我慢しながら働く方が、後々問題が生じます。
周囲の目は気にしない
試用期間中に退職すると周囲から、
- 忍耐力が無い
- 甘えだ
- 根性が無い
このような目で見られることもあります。
しかし、周囲の目は気にする必要はありません。
職業選択の自由は法律で認められていますし、人生は自分で切り開いていく物です。
他人の目を気にして、人生をつまらないものにする必要はありません。
試用期間中でも限界を感じたら早めに動くこと

試用期間でもブラック企業だということが分かってしまった、そもそもストレスがすごい。
このような状況であれば、即日退職に向けて動きましょう。
転職活動は早めに行う
可能な限り転職活動は早めに行うべきです。
先延ばしにしても、メリットはあまりないからです。
退職時に次の会社が決まっていれば、精神的な余裕も生まれます。
すぐに次の職場を見つけるのは難しいですが、早急に動いて損はないでしょう。
なるべく離職期間は減らしましょう
まず退職した場合や、転職活動がうまくいかず離職期間が長くなってしまうと、時間が経つにつれて次の仕事を見つけるのが大変になります。
面接時に「この期間は何をしてましたか?」と聞かれることもありますし、働く意欲も薄れてきます。
退職を優先することも大事
試用期間中とはいえ、体力の限界やストレス過多と感じたら、素直に退職をしましょう。
逆に、試用期間中に辞める決心がついてよかったと思うべきです。
最優先すべきは、自分の体調だと心得ましょう。
<まとめ>試用期間中の退職が言い出しづらい時
今回の記事は、試用期間中に退職が言いづらい方に向けて解説してきました。
☑ 試用期間中も退職はできる
☑ 退職の手順はきちんと
☑ 退職理由を考えて見る
☑ 次の転職にもそこまで影響はない
☑ 退職は悪い事ではない
これらがポイントです。
会社の選択ミスや早い時期での退職は、多くの社会人が経験していることです。
後ろ向きな気持ちにならず、今回は縁がなかったと割り切って、次の職場に意識を向けましょう。
今回は以上となります。