
この記事で分かる事
仕事が合わないと感じるのは向いてないから?

タイトルにあるとおり、仕事が向いていないと感じた時、それは甘えなのか否かという事を書いていこうと思います。
今現在自分が勤めている業種や仕事内容が向いてないと感じる人は、皆会社に行くのが辛いのではないでしょうか。
- 辞めたい
- 転職したい
- 休みたい
- 行きたくない
こんなネガティブな感情が渦巻いていると思います。
この手の話は非常に賛否両論があると思います。
旧体質な世代の方からすると「それは甘えだ」と言う意見が多いでしょう。
反対に若年層の社会人からすると、「向いてないなら転職するべき」と言った意見が多いと思います。
そもそも今の仕事が自分には向いてないと感じるのは、何が原因なんでしょうか?
仕事でミスを連発すると向いてないと感じてしまう

まず言える事は、
その結果上司に怒られる、同僚や後輩に白い目で見られる。
この様な体験をすると人は自信を無くしていきます。
稀にこの状況で何も感じない鋼のハートを持った方を見かけますが、そういう類の人は楽観的で「向いてない」とか「向いてる」とか考える以前に行動に移します。
しかし、大半の人はそうはいきません。
ミスをすれば心がへこむし、やる気もなくす。
その結果行動力も鈍り、静かになって行く。
そうして考える事は、「今の仕事は向いてないのでは?」になります。
売り上げを上げている人は考えない
売り上げをバンバン出して会社に必要とされている人はミスも少ないでしょう。
そして会社に貢献しています。
本人もそれを知っているから、向いてないとは考えません。
むしろここまで行くと仕事が楽しくて仕方ないと言う悟りの境地にも達します。
そういう人がうらやましいなーと感じる人は、先ず自分がおかしてしまったミスを振り返り、その対策や次回はどう行動するかを考えて見ましょう。
ミスを誘発する環境に問題はないか?

自分の経験談を一つ。
以前勤めていた制作会社で、入社してすぐあるクライアントの担当を任されました。
いわゆる制作物に対するディレクターと言うポジションです。
それまでの自分の本業はphotoshopでクリエイティブを作ったり、エディターでコーディングをゴリゴリするデザイナー寄りだったんです。
もちろんこの会社に入社する時も、そのポジションで採用されています。
自分の場合は人当たりが良いと言うか、割とコミュニケーションは快活な方です(結構無理してますが)。
その辺の雰囲気を買われたのか、人員が少なかったディレクターのポジションへの打診が早々に来たと言う事です。
断るのも手だったと思います。
しかし当時の自分は妙な自信も持っていたし、webディレクター業をかじった事もあったので「自分なら何とかなるだろう」ぐらいの気持ちで引き受けてしまいました。
そこからが地獄の始まりです。
これは自分が勤めてた会社にも問題があるんですが、まず先輩のディレクターたちは一切バックアップしてくれませんでした。
いわゆるほったらかしと言うやつです。
ここでの問題は、会社として新人育成の環境が整っていなかったと言う事なんです。
そのミスは本当にミスだったか?

そしてなにより担当したクライアントは非常に癖の強い、モンスタークライアントだったんです!
自社のルールも把握していない自分にとっては、何も分からない状態でいきなり戦場のど真ん中に放り投げられた感じでした。
やることなすことそのクライアントに怒られ、あっという間に自信を無くし、一か月も経たないうちに会社に行くのが嫌になりましたね。
この案件ベースで見た際に、自分はいわゆる「やらかしてしまった」と言う事になります。
今になって思うんですよ。
この時のミス一つ一つって、ちゃんと先輩がコーチングしてくれてればなんて事なかったなーと思うんですよね。
具体的な部分で話をすると、分からない事が出てきて先輩に聞くじゃないですか。
その時まともな返答は返ってこず「ググレカス」的な答えしかもらえなかったんです。
そして自力で進める、けどそれは正解じゃないから怒られると。
職場環境に問題があるケースも
人のせいにするわけではないですが、一般的な企業であればある程度進めた段階で先輩が進捗を聞いてくれたり、独り立ちできるまではフォローもしてくれると思います。
メンターと言うポジションについている先輩ですらそんな調子でしたから、それはそれは大変な環境だったと思います。
一つ一つの回答がちゃんとした指南になってれば自分だってその通りに進めるし、ミスも起こさなかったと思います。
となるとやはり当時のミスはミスでなく、ただの情報の無さだったんではないかなとおもうんですよ。
仕事が嫌だ=「向いてない」になるとマズイ

この話を甘えの観点で見た際に、歴の長い諸先輩方は「甘えだ」と言いそうな気がします。
人って口では何とでも言えるじゃないですか。
場合によっては「質問の仕方が悪い」とか、「もっと自分で考えて」とか言い分はあると思うんですよ。
ただ結果として自分は自信をなくし、会社に行くのが嫌になった。
その時初めて「俺ってweb制作に向いてないのかな?」とも思いました。
ここがポイントで、先に「仕事が嫌になった」が出てくるとマズイんですよ。
人ってみんな多少は破滅の美学みたいなの持ってると思うんです。
仕事がらみだと、「今苦労してる俺に注目して欲しい」みたいな発想が出てきます。
意識するしない関わらずです。
ここで言えることは、仕事が嫌になって言い訳的に「向いてないかも」が常駐してくると、それは甘えなのかなと思うんです。
仕事が出来ない理由を一個見つけて、それにぶら下がってるとも言えるわけですよ。
- 仕事が嫌になる
- 向いてないかも
絶妙に難しい話ですが、この2点の順番て実は結構大事だったりします。
環境を変える事に注力してみる

その後自分はどう対応したかと言うと、ソッコーで上長を呼び出してそのクライアントの担当を外してくれとお願いしました。
これって自分的には相当すごい事で、今まで似たような状況でもプライドが邪魔して言えなかった事なんですよ。
入社したばかりでしたが、退職も考えました。
踏みとどまったのはまあ悔しいとか、勿体ない的な考えが理由です。
結果はと言うと、思った以上に現場はざわつきすぐに別の人に担当が変わりました。
自分は本来の得意とする作る側のポジションに戻してくれたんです。
これぐらいの時期って物凄く暗いやつになってたと思うんですが、気が付けばその会社でやりがいを見つけて会社に行くのが苦じゃなくなりました。
環境を変えると言う意味では、多少無理難題でも自分の思ってる事を伝えて別の道を歩くのも正解です。
その道の選択肢の中には退職もあると思いますし、異動や降格なんてのも環境を変えると言う意味では一緒ですね。
自分の場合は、この時意識して環境を変えようとしたわけではないですが、結果的に大きく好転する事となりました。
今現在仕事で悩んでいる方は、環境を変えれるか、また変えるにはどうするかをもう一度考えて見てください。
それでも仕事が向いてないと感じる時はどうする?

ただただ単純に今の仕事は自分に向いてないと思う時もあるかもしれません。
特に異業種から今の業種に移って来た人は感じる事でしょう。
結論から言いますと、
世の中のどの職種も長くこなすことで慣れていきます。
慣れるからより効率よくこなすことができる。
ここまで来ればもう「今の仕事は向いてない」と誰も思わないでしょう。
つまり、今の仕事に戸惑いを感じる時はまだその仕事に慣れていないだけです。
それは新卒の方でも、社歴が5年以上の方でも一緒です。
とにかく向いてないと感じる時は、まだ伸びしろがあると言う事だと思います。
5年務めてて慣れていないと言うのはまた別の問題も出てきますが・・・。
長く続けて好きになってみる
よく言われる言葉で、「好きな事を仕事にしたい」と言うものがあります。
しかし、本当に好きな事を仕事にして楽しく稼げている人はほんの一握りです。
世の中のゴマンと存在する社会人は、大半が楽しくもない仕事に従事しているでしょう。
食べていくため、生活するため、家族のため、なんとなくと理由は様々ですが、大多数の人は元々興味のない分野で毎日働いてる事になります。
興味が無い事を長く続ける事は苦痛だと思いますが、長く続けたからこそ身に着いた事があるわけです。
その結果興味が湧く人もいますし、仕事が楽しいと感じれる人もいると思います。
裏を返すと、実は自分に向いてる仕事というのも存在しない事になりますね。
今の環境を振りかえってみて、仕事が向いてないと感じるのであれば長い目で見てみるのも得策です。
色々な分野にトライするのはアリ!


特にまだ若いうちは、色々な職業を体験する事で、その後一見関係のない分野で花が開くこともあります。
個人的にいつも仕事のパートナーに聞くのは、過去にアルバイト含め飲食店で働いたことがあるかどうかです。
何故かと言うと、飲食業はサービス業です。
お客様がいて料理や飲み物を提供する。
その一連の仕事の中では、突発的に他の人と連携する瞬間がたびたび出てきます。
これはマネジメントにも通じる部分で、周りの人に気を配れるスキルに繋がるんですよ。
例えばコックさんをしていてアツアツの料理をキッチンから出しました。
その時ホールは忙しく、誰もその料理を持ってってくれなければ冷めてしまいます。
冷めた料理を出せばもちろんお客様は怒るでしょう。
となると売り上げにならない可能性が出てきます。
これは極端な例ですが、出来るコックさんならホールの状況も見ながら料理を作るはずです。
また、ホールスタッフもキッチンの動きを気にしつつ働くでしょう。
その結果お客様にとってベストなタイミングでおいしい料理を提供することが出来る。
つまり、大事な事は「周りに気を配る事が出来るか」と言う事です。
飲食業界で働いていた人はみなこのスキルを持ってると言うか、マネジメントの基礎みたいな部分は出来上がってるんですよ。
これは実際にweb業界に来た後も重宝しました。
困ってる部下を察知して、何に困ってるかヒアリングする。
先にこれが出来るだけでも離職率はグンと下がりますし、結果的に業務をグイングイン回すことが出来ますよ。
多少自分の残業は増えますが・・・。
自分は若いころ飲食店で頑張ってみて本当に良かったなと思ってます。
仕事が向いてないと感じるのは甘えではなく環境のまとめ

退職代行をおすすめするサイトを運営しているのに「長く勤めて見る」とか「環境を変えてみよう」と真逆の事を言ってる感じはしますが、要は向いてないからだけで退職をするのはもったいないと言う話です。
本当に激務で徹夜しながら働いてる人もいますし、それ以前に人間関係で悩んでいる人もいます。
もしくはこれらが複合的に混ざって会社が嫌だと感じる人も居るでしょう。
そういう意味では、向いてないと感じるのは「甘え」とも言えますが、そもそもアナタにそんな悲しい気持ちを感じさせているのは会社です。
やはり最優先で考えるべきは、その会社の環境を変えれるかどうかです。
環境が変われば空気も変わり、空気が変われば気持ちも変わりますよ。
向いてない向いてるはその時また考えるでもいいですし、それでも駄目だと思ったら退職・転職に動きましょう。