

最近はもっぱらnoteの方に寄稿していて、こちらのブログがおろそかになってました。
久しぶりの投稿となります。
今日は、自身の体験も踏まえ大手上場企業だから職場環境がいいとは限らないと言う話を書きたいと思います。
実は上場企業だと思って入社したけど、中身は何も整備されてない会社だった、なんてことはあり得るんですよ。
この記事で分かる事
上場に釣られて安易な転職はしない

皆さんは大手上場企業と聞くと、どんなイメージを持ちますか?
大半の人は、
- 給料が高い
- おしゃれなオフィス
- 残業が少ない
- 将来が安泰
この様なイメージを持つんではないでしょうか。
半分正解でもう半分は不正解だと思った方がいいです。
このうち正解なのは、
- おしゃれなオフィス
- 将来が安泰
この二つぐらいだと思います。
そんなバカなと思うかもしれませんが、大手上場企業でも意外に職場環境は整っていない物です。
もちろん会社を良くしようと色々注力してくれてる部分は多いでしょう。
こうなると、大手とあって逆に人の数が多い事がネックとなり、末端の現場では疲弊する人が続出している傾向があります。
今の会社を退職しようと思っても、安易に「上場」とか「大手」と言うキーワードに引っ張られない事が大事です。
問題のある上司が野放しになっていることも

自分も前職は大手上場企業で働いていました。
その会社に採用が決まった時も、冒頭で書いた様にこれからの展望を明るくイメージしたものです。
「こういう仕事ができそう」とか、「バリバリ働いて昇格しよう」とか考えてました。
しかし、現実は真逆だと言う事を入社してすぐに思い知る事になります。
その会社は、教育、育成のフローが一切ありませんでした。
初日からほったらかしの毎日だったんですね。
これはおかしいぞ?とすぐに思いましたが、後の祭りです。
日本の大企業は、この様な問題を抱えている会社が実に多い。
人材コンサルをするようになってからも、大手企業の内情を詳しく聞くとマネジメント全般がおろそかになっているケースは非常に多いです。
もう一つ共通しているのが、明らかに問題のある上司が野放しになっている事ですね。
これは共通点として非常に色濃く影を落としていると言えますよ。
上司の上司は面倒だから口を出さない

役職がものすごく上の人もただの人間です。
面倒と感じる事には率先して首を突っ込む人はいません。
結局それが目に見える問題となるわけですが、例えば係長が人間性に問題ある場合だと、その上の課長は現場に口を出さない淡々としている人が座しているケースが多いですね。
元々バリバリ働き、数字を積んで課長の役職まで上がった人が多いんですが、一度ポジションにつくと動きづらくなります。
現場で起きている事の対処スピードが格段に落ちます。これはホントです。
更に、自分の課で問題が起きた場合より上の立場の人に報告する義務が生じますから、今後面倒だと予測できることは基本的に無視しします。
その結果、現場に辛く当たる上司が闊歩していたり、離職率が高まる事になってるんですね。
これは中小企業よりも大手の方が起きやすい問題だと言えるでしょう。
杭は出ると打たれるもの

大手であると人員も多く、その中で結果を出して注目されるには抜きんでた存在になる必要があります。
しかし、周りの人間からすると出る杭は打ちたくなるものです。
そうなると次に起こるのは、メンバー同士による足の引っ張り合いです。
業務で良い成績を収めた人間がいると、それをどうにかして陥れようと考え始めます。
陰口が横行したり、誹謗中傷が起こるようになるんですね。
先の上司への悪口も相まって、グループ内の雰囲気は著しく下がるでしょう。
これらの出来事が、一定の周期ごとに起こる事が多いんです。
大手ならではの問題とも言えますが、この周期にピッタリおさまるタイミングで入社した方は苦労すると思います。
出る杭も、出すぎれば打たれる事はありません。
要は突き抜けた存在にならなければ、風評被害や陰口は付いて回ると思った方が身のためです。
募集要項と差異がある場合は要注意

大手企業のこうした問題にもう一つくっついているのが、入社した後に募集要項と差異がある事です。
求人上では「こういう業務をしてもらいます」とか「残業は少なめ」と書いてあっても、部署によっては残業が多かったりします。
また想定していた仕事内容と実際の仕事が違うと、ずっと疑問を抱いたまま働くことになります。
気持ち悪い状態で悶々と毎日会社に行く事になるんですね。
この問題は、迅速に人員を補充したかったり、人事部と現場でのコミュニケーションが上手く行ってない可能性が高いです。
この事象が見られる会社や部署は要注意でしょう。
事前に情報は集めておく事

今ではネット上でも特定の会社の評判は見れる時代です。
応募する時点で、ある程度どんな会社かイメージするためにこの手のサイトを見る人も多いでしょう。
良い意見もあれば悪い意見もあると思いますが、大事な事はそれら全部を鵜呑みにしないで、自分の業務と関係のありそうな意見をピックアップする事です。
営業を希望するのに人事系の評判を参考にしても仕方ないですよね。
出来ればネットで集めた情報だけでなく、その会社に勤める人や友人・知人を頼りに生の意見を聞ければベストです。
もし知り合いがいないと言う場合であれば、ツテを頼りになんとか二人分ほどの意見は抽出しておきたいところです。
こうして得られた情報がいい物であれば、入社しようとしているその会社は問題が無いと思います。
逆にネガティブな意見が聞こえる様であれば、より慎重になった方がいいと思います。
どんな会社でも人間関係の問題はあります

なにも上場しているすべての会社の環境が悪いとは思いません。
中には優良企業もありますし、誰もが知ってるレベルの上場企業、いわゆるナショクラ(ナショナルクライアント)であれば安泰だと思います。
問題は、上場していて社員が1000人に満たない規模の会社です。
際立って人間関係に問題を抱えている可能性が高く、部署によっては人間性に問題ある人が上長に居座っている場合が多いです。
小さい会社でも、大きい会社でも人間関係の問題は付いて回る物ですが、それを払拭しようと努力しているかどうかは大きな差があります。
上の立場の人達がマネジメントを真剣に考えていても、係長クラスの人が暴利を貪るために現場を乱している事も多く、人が多いゆえに連絡系統が機能していない事が顕著なんですね。
ブラックな上場企業を見抜くには?

一番の対策は、先ほども述べた様に入社前に評判や意見を多く収集する事です。
ネットで得られる情報だけでなく、実際に周りの人間の声を聞けば見えてくる部分がありますから。
細かいところでいうと、募集要項が美味しいことだらけな場合も要注意でしょう。
世の中においしい話は無いと思ってください。
仕事とは責任感を持ちつつ行う物ですから、どんな業種でも楽ちんと言う事はありえません。
いい事だけ並べている募集要項は、何かを隠していると思う方が妥当でしょう。
- 「風通しの良い会社」=「悪口が多い」
- 「アットホームな雰囲気です」=「残業が多い」
こう言い換える事も出来るわけです。
まとめると会社の情報、募集要項、面接官の雰囲気などでブラック企業かどうか判断しましょう。