

この度ご縁があって電子書籍を出版する事になりました。
今現在その準備に追われてます。
今の肌感だと出版に漕ぎつける事ができそうなので、後日正式にサイト上でも詳細をお知らせします。
さて、今回はタイトルにある通りマネジメントと信用の関係について書いてみたいと思います。
この記事で分かる事
上司は部下からの信用を得ないとダメ

信用と言う言葉ですが、人によってその捉え方はまちまちだと思います。
ここでは仕事をする上で、部下から見た上司の「人間性の信用」と定義しましょう。
なんだか難しい印象ですが、そんな事はありません。
業務内容どうこう以前に、人としての信用度と言う意味合いです。
この話は色んな企業様でマネジメントのコンサルをする際に、管理職の方に話す点でもあります。
裏を返せばそれだけ重要な事でもあり、ないがしろにされがちな所でもあるんですよ。
まず皆さんは一緒に働くならどういう人と働きたいですか?
- 明るい人?
- 真面目な人?
- 仕事が出来る人?
大体このような意見が返ってくる事が多いんですが、世の中の多くの社会人は「信用できる人」と仕事をしたいと思ってます。
今書いた明るい人や真面目な人、仕事が出来る人と言うのはその根底に信用がないといけません。
一社会人として信用は絶対です。
つまり、人としてちゃんとした人間と一緒に仕事をしたいと皆考えているんですね。
社会人としてと言う言葉は重い

よく会社内でのトラブルに耳を澄ましていると、「それって社会人としてどうなの?」とか、「社会人としてあり得ない」って言う言葉が入ってきます。
皆さんも一度は聞いたことないですか?
実はこの言葉ってすごく重い物で、言われた方は頭に血が上るでしょうしショックを受けると思います。
叱責の原因はいろいろあると思いますが、この時の状況って信用を問われてるんですよ、実は。
BtoBの会社なら同僚や上司の他にクライアントが存在します。
それがBtoCなら、ゴールにはお客様が存在しますね。
その相手に向かって何かを売る、販売する。突き詰めるとこれが社会人の原理でもあります。
信用が無いと怒られる
では、その相手側の立場になった時も、信用が無い売り手から物を買いたくなりますか?と言う話なんですよ。
先ほどの社会人としての在り方ってそこを問われてるんです。
信用に値しない行動や発言をしてしまった。
それが会社内でこのような叱責を受ける原因になります。
なぜそんなに信用が大事なのか?
これは、一緒のオフィスで働く人からすると、クライアントやお客様以前に一緒に働きたいかどうかを問われてると言う事です。
信用は具体的に何を指すのか

長い人生の中で信用を身に着けるターンてすごく多いと思うんですよ。
- 嘘をつかない
- 盗みをしない
- 悪口を言わない
などなど。
その大半は義務教育の中で教わる物だと思ってます。
ちょっとずつ友達や先生を通じて身に着け、時には親に怒られて気づくものだと思います。
そうして大人になるにつれて、誰もが真っ当な道を歩めるだけの信用を勝ち得る。
その結果今に行きつくわけですが、人によっては根本に問題があったりして信用を無なくすターンが存在します。
こうなると事態は深刻です。
今まであなたに振られていた仕事が来なくなるかもしれないし、新しいプロジェクトにも参加させてもらえないかもしれません。
と、ここまではまだ一般論の範疇です。
問題は、部下を持つ上司がこの様なケースで信用を無くす時なんです。
これはマネジメントにも直結しますし、ひいては会社の業績にも影響してきますよ。
上司である以上信用は鉄板と思う事

一例を挙げます。
事業部の中でアナタの所属するチームが存在します。
そしてそのチームにはまとめるリーダーが存在します。
会社の意向もあり、これからチームごとの方針を決める事となりました。
そのためにミーティングを開き、皆で話しあい具体的に今後何をしていくか決めました。
一連の話の中で、個人毎にリーダーから「これをやってほしい」と言う要望が出たとします。
「私も一緒に考えるから頑張ろう」とか、「私がこれを調べておくね」とリーダーが言ったとしましょう。
その後時間は経ちましたが一向にそのリーダーから進捗が無い。
こっちは準備も進め、勉強もしているのにです。
大体の人は業を煮やします。
「あの件てどうなってます?」最終的にはこちらから質問する事になるでしょう。
そして返ってくる答えは「あー、忘れてた」だったり、「あー、忙しくてまだ何も進んでない」。
この様な答えが返ってきたとき、あなたはその瞬間リーダーに対しての信用を無くしてると思います。
口だけの上司は多いです
実はこれは私の実体験でもあり、多くの会社で起きてる事象です。
この発言自体にも問題は山積みですが、驚くことはこの様な返答をする上司が非常に多いと言う現実です。
このケースでは部下は裏切られたと感じます。
と思う事もあるでしょう。
上司である以上信用度は鉄板の物です。
この先部下が異動などで入れ替わったとしても、新しい社員が入ってきたとしても、この先ずっとなくしてはならない物なんですね。
あまりにもここをないがしろにしているリーダーが多いんです。
出来ない・やれない事は口にしない

何も職場で財布を盗まれたとか、石を投げつけられただけが信用を無くす要因ではないんです。
往々にして、自分の発言に対する責任の無さから生じるケースが多いんですよ。
上司にとっては、数多くいる部下の一人に対して気軽な返答だったかもしれません。
しかし、部下からしたらアナタと言う上司は一人きりです。
この先会社内で結果を出して、幸せな日常を築いていくには上司の存在が不可欠なんです。
そのためには上司と一緒に働きつつ業績も上げる。シンプルな話だと思うんですが、これが出来ない管理職の方は非常に多いんです。
約束はしっかり守ろう
信用を無くす瞬間と言うのは、期待してた物が裏切られた瞬間でもあります。
結果的に出来なかった、やれなかったと上司の口から発言してしまうと、それは目の前に餌をぶらぶらさせて結果的に与えないと言う事と同じなんですね。
マネジメントをする上で私が啓蒙している事の一つに、「やれない事・出来ない事は口にしない」と言う物があります。
結果だけ見たら、最初に「ごめん、私それできないわ」と言った方が断然いいんですよ。
その理由が忙しいからでもいいですし、得意じゃないからでもいいんです。
大事なのは、口約束でも破らない事、約束はしっかりと守る事なんですね。
信用はなくすのは一瞬、取り戻すのは数年かかる

この「信用」恐ろしい事に、なくすのは一瞬なのに取り戻すには何年もかかる代物です。
泥棒がいたとして、その人が「今日からまっとうになったわ」って言ってもすぐ信用できないじゃないですか。
それと一緒なんですよね。
上司も同じく部下の信用を失ってしまうと、取り戻すには一朝一夕ではいかないんです。
会社の中でなくした信用は二度と戻ってこないと言っても過言ではないです。
上司はつねにこのことを頭の片隅においておく必要がありますね。
その上で緊張感をもって仕事にあたる。
部下の育成も信用あってのものです。
信用がない人にはだれもついていこうとは思いません。
この様に信用はすべての根幹にあるものなんです。
マネジメントと信用の関係性

マネジメントとは人を適切に効率よく導く事だと思ってます。
仕事上の目標に向けてモチベーションを維持させてあげることもそうですし、業務を新しく覚えてもらう事も必要です。
今現在役職についている方々、もっとこの責任を意識して仕事に当たるべきだと思います。
もちろん会社によってはマネジメントのセミナーに行かせたりと注力している所もあります。
ただほとんどの会社では、教育・育成に関するフローもないがしろにされがちで、一向に離職率が改善しない事のほうがはるかに多いと感じます。
会社と言えどもそこは人間の集まりですから、仕事以前に人間性が重視されるべきなんです。
その結果信用の高い人が上に行くべきですし、その人の仕事ぶりを見て部下は成長するのがあるべき姿なんですね。
普段口調が荒い人や口約束が多くしかもそれを守れていないなと感じている方は、今一度見直してみてください。
油断しているとドバっと部下が一斉に辞めるなんて事態に陥るかもしれませんよ。